梱包装置

紙パルプ・ロール製品の自動梱包装置・自動倉庫製紙工場仕上げ工程の自動化システム

ロール用の自動梱包機・自動倉庫システム「ペスメル」

製紙業界向けの紙パルプ自動梱包装置

コスト管理が特に重要な業種である製紙業界では、人材不足や設備の老朽化の問題も進行しています。紙パルプを扱う工場は、基本的に24時間稼働であり、紙粉多い作業場や高温多湿という過酷な環境になりがちです。近年はグローバルな市場での競争も激化傾向にあり、稼働率を高め製造コストを低減させる必要もあり、設備投資と省人化、高稼働率化が喫緊の課題です。
現有設備の改修投資、合理化や省力化の為設備投資が必要となる中、ペスメルのパルプ紙梱包装置は、お客様のニーズに応え、梱包から立体倉庫、出荷まで、あらゆるニーズに最適化された機器や設備を設計し提供いたします。

自動梱包機・自動倉庫のパンフレットはこちらからすぐにダウンロードできます。

自動梱包装置

ペスメルのパルプ紙・ロール用の自動梱包装置

Pesmel は金属工業、製紙業、タイヤ業界に、高度に自動化された工場内物流および倉庫(AS / RS)、包装システムを提供するグローバル企業です。
お客様に最適な物流ソリューションを提供し、生産能力を高めます。
パッケージングおよびロジスティクスシステムの豊富な知識、経験、強力なシステムにより、私たちはこの専門分野の先駆者となっています。
40 年にわたる開発の過程で、Pesmelは優れた業績を達成しました。


Material FlowHow®-製紙および裁断、スリッティング工場での応用
製紙業界では、Material FlowHow®にはロジスティクス、倉庫保管、梱包、積込機能が含まれ、下記の工場に応用できます。
対象工場の例:紙工場、衛生紙工場、段ボール工場、パルプ工場、スリッター工場印刷工場など

Material FlowHow®の利点は、工場のレイアウトをシンプルかつ効率的にし、生産効率を最大化し、生産と物流を合理化することで設備投資を最小限に抑えることです。
機械、電気、PLC、ICT設計などコンセプト全体を、Pesmel自身のエンジニアが設計します。
当社のシステムと設計は柔軟性があり、工場の規模に関係なく、新しい工場や既存の工場の改造に適しています。

梱包機・自動倉庫の導入事例

紙・ロール用自動梱包装置・自動倉庫の導入事例

ロール用自動倉庫

北半球最大の木材加工工場 バイオプロダクト工場

https://pesmel.com/pulp-paper-industry/transbale-efficiency-throughout-the-pulp-logistics-chain/
フィンランドのアーネコスキにあるメッツァファイバー社のバイオプロダクト工場は、北半球最大の木材加工工場であり、バイオプロダクトエコシステムの中心であるにとどまりません。この工場は、ペスメル社の高床式貯蔵システム「トランスベール」を初めて導入した大規模工場でもあるのです。
エーネコスキ工場は年間130万トンのパルプを生産し、20種類以上の品質基準を持つ5種類の製品を製造することができます。このうち80万トンはヘルシンキまで列車で輸送し船で輸出、さらに10万トンを列車で国内向けに、約40万トンをトラックで国内の他の顧客や社内向けに輸送しています。メッツァグループは上記の量では、従来の取り扱いや保管方法では十分ではないと判断しました。ペスメルのロール紙用システムトランスロールは、すでに成功しており、ペスメルは最新のイノベーションを提案しました。それが「トランスベール」です。
トランスベールとは、パルプのベールを高い位置から中間貯蔵するシステムです。従来の工場や港湾のパルプ荷役施設では、大きな倉庫の中でクランプトラックを運転するオペレーターによって作業されていました。トランスベールは、自動化されたスタッカークレーンを使って、オペレーターを介さずにベールを移動させることができます。つまり、同じ量のパルプをより小さなスペースで扱えるようになり、同じスペースでより多くのパルプを保管できるようになるのです。

トランスベールの特徴とメリット

トランスベールは、ペスメルのトランスロールという紙や金属のロールを扱い保管するシステムを基に開発されました。主な違いは、パルプのベールの性質にあります。紙や金属のロールは、寸法公差が均一です。一方、パルプのベールは形状が不規則で、パルプの水分量などさまざまな製造上の要因で寸法が変化します。このため、サイズや形状のばらつきに対応する必要があり、自動ハンドリングは困難でした。
このような条件に対応した画期的なソリューションがトランスベールです。
トランスベールを使えば、従来の方法よりも3倍も高い貯蔵密度を達成することができるのです。トランスベールはパルプベールを下から扱うので、大きさや形が異なる荷物に対応できます。スタッカークレーンは、ベールを積み重ねるのではなく、ラックに収納します。クランプトラックハンドリングでは、パルプベールの積み重ねの高さは最大でも4〜5個です。トランスベールでは、これを15個まで増やすことができます。トランスベールのスタッカークレーンは、高効率で非常に速く、完全に自動化されています。スタッカークレーン1台でクランプトラック4~5台分の処理能力があり、オペレーターは必要ありません。

プロジェクトの結果

トランスベールは、先入れ先出し、仕分けに対応したシステムです。また、高度なトラッキングと最適化の機能も備えています。エーネコスキでは、トランスベールシステムは工場の生産ユニットと積み込み設備との間の中間バッファストレージとして機能しています。このシステムには、5日分の生産量に相当する25,000トンのパルプを保管する能力があります。列車への積み込みは完全に自動化されており、最大1,400トンのパルプをわずか3時間で列車に積み込むことが可能です。
エーネコスキのプロジェクトは、事前作業と計画を重ねたのち、契約からシステムの稼働まではわずか1年半でした。現在、システムは6カ月以上稼働しています。
また、ペスメルのエンジニアは、この導入の実務経験をもとに、さまざまな開発アイデアを出してます。トランスベールの柔軟で拡張可能な特性は、日本国内のさまざまなニーズにも対応できます。

トランスベールの未来

エーネコスキープロジェクトはパルプ工場の操業、そして物流について非常に大きな進歩をもたらしました。トランスベールの可能性は、パルプ工場にとどまりません。トランスベールは効果的な保管ソリューションというだけでなく、最先端のロジスティクス状況でもあるのです。トランスベールは単なる効果的な保管ソリューションではなく、最先端のロジスティクス環境でもあります。工場では、生産と輸送の間のリンクとして活用され、生産と物流チェーンを同期させることができます。
しかし、パルプのベールを船に積み込むために列車が到着する港でも、同様に機能します。トランスベールは、船に積み込むために港で待機しなければならない多くのパルプベールの中間貯蔵に理想的なソリューションです。ペスメルのエンジニアはすでに、船舶に同様の利点をもたらし、船舶が港で過ごす時間を短縮するための港湾荷役システムの開発に着手しました。
工場や港湾管理の業界にこの最先端の自動パルプベール荷役・保管ソリューションの利点を伝えることができれば、将来的にトランスベールがパルプの物流チェーンに大きな貢献をするのではと期待されています。

紙パルプ梱包装置、製紙業界の自動化に関してのご相談はお気軽にお問い合わせください。ペスメルは、製紙産業の人材不足・設備老朽化・求められる高稼働率化に最適なソリューションです。