アルミ蒸着フィルムアルミ箔、アルミ蒸着フィルムのラミネート加工
アルミ蒸着フィルムとは、アルミニウムを高真空状態で抵抗加熱や高周波加熱などによって加熱蒸発させ、その蒸気をフィルムの表面に付着させてフィルムにアルミの薄い膜を付けたものです。
アルミ蒸着フィルムはガスバリア性・防湿性・保香性に非常に優れており、紫外線や赤外線の遮断効果もあります。
アルミ蒸着フィルムを部分的に行う場合には、蒸着時にフィルム面を一部板やオイルで覆い蒸着させるストライプ蒸着と、蒸着後を必要な部分のみ蒸着面に保護印刷を行いそれ以外の部分をアルカリ洗浄で取り除く方法などがあります。
アルミ蒸着フィルムの効果
アルミ蒸着フィルムとは、アルミニウムを高真空状態で抵抗加熱や高周波加熱などによって加熱蒸発させ、その蒸気をフィルムの表面に付着させてフィルムにアルミの薄い膜を付けたものです。 アルミ蒸着フィルムはガスバリア性・防湿性・保香性に非常に優れており紫外線や赤外線の遮断効果もあります。
アルミ蒸着フィルムを部分的に行う場合には、蒸着時にフィルム面を一部板やオイルで覆い蒸着させるストライプ蒸着と、蒸着後を必要な部分のみ蒸着面に保護印刷を行いそれ以外の部分をアルカリ洗浄で取り除く方法などがあります。
アルミ蒸着フィルムに使用するアルミニウムとは
アルミ蒸着フィルムに使用するアルミニウム(aluminum)は、代表的な軽金属です。ボーキサイト含有の赤褐色をした鉱石が原料です。ボーキサイトからアルミナを取り出して、多量の電量を使用して電気分解しています。アルミニウムが、別名「電気の缶詰」と呼ばれるのは、そのためです。導電性や加工性、耐食性にも優れています。
アルミニウムの性質 | |
---|---|
融点 | 660.3℃ |
密度 | 2.70g/㎤ |
原子番号 | 13 |
特長 | 低密度、軽量、柔軟で加工性・耐食性が高い。 |
原料 | ボーキサイト(鉱石) |
アルミ蒸着フィルムに使用する樹脂の種類と特性
- PET
- ポリエチレンテレフタレートの略でPETと呼ばれています。PETはポリエステルの一種です。ポリエステルは、ポリエチレングリコールテレフタール酸エステルの頭と末尾の「ポリ」「エステル」を合わせた言葉です。PETを使用したアルミ蒸着フィルムは特にバリア性が高い傾向があります。
- CPP
- 無延伸ポリプロピレン=キャストポリプロピレン/Cast Polypropyleneを略してCPPといいます。無延伸で引き裂き強さがあります。無延伸とは、延伸(縦横に引き伸ばす)工程をせずそのまま使用されるフィルムを指します。
- OPP
- 二軸延伸ポリプロピレン=オリエンテッドポリプロピレン/Oriented Polypropyleneを略してOPPといいます。オリエンテッドは「配向した」という意味です。延伸フィルムのため引き延ばす力には強く、伸びにくい素材です。
「押出ラミネート資料 完全版」PDFデータ無料ダウンロード
※現在無料公開中。機能・使用する素材・業界ごとの活用製品事例など
アルミ蒸着シートとアルミ箔の違いは製造方法と機能にあります。バリア性能ではアルミ箔が優れていて、コスト面ではアルミ蒸着フィルムが優れています。
アルミを延伸して製造するアルミ箔に対して、アルミ蒸着シートは蒸発させたアルミをフィルム・シートに付着させて製造します。そのためアルミ蒸着シートはアルミの使用量がアルミ箔と比較して非常に少ないという特徴があります。アルミ蒸着シートの重量はアルミ箔の100分の1から200分の1です。またアルミ蒸着シートはアルミ箔単体のシートよりも柔軟性が高いという違いもあります。使用するアルミが少ないアルミ蒸着シートは、アルミ箔より省資源・省コストに適しているといえます。
アルミ蒸着フィルム、アルミ箔、紙の特性比較表
アルミ蒸着フィルム | アルミ箔 | 紙 | |
---|---|---|---|
防湿性 | 〇 | ◎ | △ |
遮光性 | 〇 | ◎ | △ |
保香性 | 〇 | ◎ | △ |
印刷 | 〇 | 〇 | ◎ |
コスト | 〇 | △ | ◎ |
「押出ラミネート資料 完全版」PDFデータ無料ダウンロード
※現在無料公開中。機能・使用する素材・業界ごとの活用製品事例など
堀富商工株式会社ではアルミ蒸着フィルムのラミネート加工、印刷・裁断・縫製まで一社で行うことができます。薬品や化学品の保冷に使用する保冷BOXなど強度とバリア性が必要な場合は、アルミ蒸着フィルムにポリエチレンクロスやLLDPEをラミネートさせることも可能です。食品用の包装資材、建材用の断熱シートや、精密機器の遮熱など様々な分野での実績とノウハウが多数あります。
試作加工や検討段階の製品に関してのご相談も歓迎です。お気軽にお問い合わせください。