フレコンバックの使い方たたみ方・充填方法・点検方法・フォークリフトによる荷役
フレコンバックの使い方は、①点検②充填③荷役・保管④排出⑤廃棄の5つの工程からなります。
フレコンバックは、一度に大量の物品を輸送・保管できるため、業界を問わず様々な現場で使用されています。
このコラムでは、上記工程におけるフレコンバックの正しい使用方法解説しています。正しい使用方法を徹底することで作業中の事故を防ぎましょう。
フレコン事前点検の方法
フレコンバックの点検は、外部や内部にある劣化や損傷・汚損を検知することで事故を防ぎ、安全性や耐久性を確保するという意味があります。フレコンバックの劣化や損傷に気づかないまま使用すると事故に繋がる恐れがあります。
フレコンバックの点検には、使用前点検と定期点検の2種類があります。使用前点検は、フレコンバックを使用する直前に行う点検です。定期点検は、購入後2年から4年が経過した製品に対して実施します。
フレコンバックの事前点検の箇所は以下の通りです。
①外部の点検: フレコンバックの外部にある破損や汚れなどを点検します。特に、吊り部(吊りロープ、吊りベルト、吊り金具)や接合部分に摩耗や糸のほつれ、剝離、汚損がないか確認します。また排出口があるタイプの場合は、排出口を締めるロープの状態も点検してください。
②内部や内袋部分の点検: 内容物を取り除き、空の状態で内部にある破損や汚れなどを点検します。特に、底部や壁にある破損や汚れがないか確認します。内袋の破損や正しく装着されているかを点検します。
③使用期限の点検: 使用期限が切れていないかを点検します。
フレコンの定期点検方法
フレコンバックを継続使用する場合は、数年に一度定期点検が推奨されています。ランニング1種は購入から4年後、ランニング2種は2年経過している製品を点検します。
ランニングタイプは、複数回の使用を前提に設計されていますが、点検時に破損・摩耗・汚損が見られた場合は使用を中止して廃棄してください。部分的な損傷であっても、内袋交換以外の修理や交換はできません。
ワンウェイタイプの使用回数は1度きりです。点検して異常がない場合でも、ワンウェイフレコンを使いまわすことはできませんので、注意してください。
種類や使用事例を網羅した「フレコン大全 最新版」無料配布中。
フレコンの現状改善したい方も、導入を検討中の方にもおすすめです。
→クリックで無料で資料ダウンロード
フレコンバックの充填にはホッパーを使用します。ホッパーとフレコンバックの投入口は、ずれがないようにセットします。フレコンバックの充填作業を吊り部の片方のみ使用して行うことは、内容物が偏り、安定性が崩れるため大変危険です。また本体の容量以上に充填すると、袋が破れてしまいます。充填終了後は、投入口に付属するひもで密閉します。
フレコン充てん方法
こちらの画像は、内袋付きのフレコンバックに玄米を充填する作業の様子です。
内袋は本体の投入口から少し出して、機械に付属しているフックにセットし、袋を開いた状態で充填します。吊り上げ用の金具と、投入口用のフックを混同しないように注意してください。
下に設置された木製パレットから10㎝程度浮いた状態ですが、内容物が充填されると、フレコンバックが重量で下がり、安定した状態になります。
本体とパレットのセット、充填・シーリングまで、フレコンバックの充填作業を全自動化する「フレコンバック充填機」は、以下をクリックしてご覧ください。→フレコンバック充填機の詳細ページへ
荷役作業中は、フレコンバックの下に人が入ると非常に危険です。フレコンバックの吊り上げ作業時は、吊り部を正しく全て使用します。吊り部の一部のみで釣り上げると荷重が一方に集中し、落下やフォークリフトの転倒に繋がります。またフレコンバックの移動作業や段積みの作業は、各種資格を有する作業者が行います。
フォークリフト荷役の方法
フレコンバックをフォークリフトで荷役する際は、原則パレットを使用します。吊りベルトをフォークリフトに引っ掛けて移動させると、フレコンバックが揺れ、フォークリフトのバランスを崩し転倒する恐れがあります。特に重量のあるフレコンバックは、速度を落として、マストを下げて走行します。
過去に事故が発生した例では、フォークリフトにフレコンバックを2袋吊り下げ、急旋回したことによってフォークリフトが転倒し事故につながっています。万が一、パレットを使用できない場合でも、専用の固定具をフォークリフトの爪に着用し、1袋ずつ作業しましょう。
コンテナに荷役する際に、フレコン専用パレット「ホリコンパレット」を使用できます。通常のパレットと比較して、薄型で中央にへこみがある設計です。この特殊な設計によって、フレコンの高さを抑え、フレコンの安定性を高めます。高さが削減された分、コンテナのスペースを有効活用と物流コスト削減できます。
フレコンバックのたたみ方動画は、こちら↓
フレコンバックを手作業でたたむ方法
-
たたみ方1.
空のフレコンバックを地面に寝かせます
はじめに空のフレコンバックを地面に広げ、横向きに倒します。
-
たたみ方
2.フレコンバックの側面をおりこみます
次に、フレコンバックの側面を谷折りにしておりこみ、上から押さえてかさを減らします。
-
たたみ方
3.フレコンバックを真ん中で折ります
フレコンバックを本体の真ん中部分で折り、膝で圧迫しながら、できるだけ圧縮します。
-
たたみ方
4.たたんだフレコンバックを紐で固定します
最後に、たたんだフレコンバックを紐で縛って、固定します。再び広がることを防ぐことができます。
フレコンバックを機械で減容する方法
フレコンバックを手作業でたたむ場合は、減容化に限度があります。また、手作業では非常に時間と体力が必要です。
ホリコンパクターなら、使用済みのフレコンバックを投入するだけで圧縮梱包できます。
廃棄用フレコンバッグ1つに、フレコンバッグ約20~30個が入ります。
廃棄コストは、廃棄物のかさに応じて設定されるため、機械での圧縮・減容は、廃棄コストの削減にも貢献します。
毎日大量にフレコンバックを廃棄するお客様にも、おすすめです。
→ホリコンパクターの製品ページへ
種類や使用事例を網羅した「フレコン大全 最新版」無料配布中。
フレコンの現状改善したい方も、導入を検討中の方にもおすすめです。
→クリックで無料で資料ダウンロード
以上、フレコンバックの使用方法をご説明しました。
堀富商工株式会社では、既存品はもちろん、フレコンバックの部位の有無や形状を自由に選べるオーダーメイドのフレコンバックもご用意しております。食品用や工業用、農業用、土木用など幅広い用途でご利用頂けます。またフレコンバックの利用を効率化する各種装置や機械設備もご提案可能です。
フレコンバックに関するご質問は、堀富商工株式会社にご相談下さい。
→おすすめコラム:フレコンバックとは?